Vol.115 コミュニケーションツールとしてのMacintosh bluez(北島 優)
PowerBook G4/17inch
僕にとってMacintoshはコンピュータではなくて,ツールです.いろいろな作業を手
伝ってくれるツールとしてのMacintosh.ある時はワードプロセッサに,ある時は科
学技術計算機に,ある時は画像処理に…と,その用途にあわせて顔を変えるとても便
利なツールです.Windowsのような,いかにも「コンピュータです」という主張が小さ
く,自分のやりたいことを手伝ってくれるとても多機能で便利なツールです.
OS Xになり,iCalが登場してスケジュール管理が可能になり,アドレスブックで住所や
メールアドレスや電話番号などの管理が可能になり,Macintoshはツールであると同時
に有能な秘書に昇格しました.
そんなツール兼秘書としてのMacintoshは,当然インターネット等を通じたコミュニケー
ションのツールでもあったわけです.ところが,コミュニケーションツールとしての
Macintoshには,Windowsとは大きく異なる点がありました.それがユーザグループの存在
です.そこではMacintoshはツールではなくて,媒介の役を果たしています.コミュニケー
ションツールとしてのMacintoshではなく,Macintoshを中心としてコミュニケーションが
成立している場がユーザグループで,それはやはりMacintoshがただのコンピュータではな
いことを確認させてくれます.そんなユーザグループの活動を通じて,いろいろな人と出
会えたのは僕の大事な宝物です.
そして,今は開催されなくなったMac World EXPO/TOKYOで,他のユーザグループの方との
交流ができ,飛躍的に知人・友人が増えていきました.仕事や学業で各地を訪れた時に温
かく迎えてくれる仲間をMacintoshは増やしてくれたのです.
ユーザグループとして出展して,スタッフのお手伝いをしていく内に,スタッフとして働
くことに楽しさを感じるようになりました.微力ながらも,イベントの成功や,皆さんの
楽しい想い出作りに貢献できることが,とても楽しくなってきたのです.ここでもいろい
ろな方にスタッフとしての心構えや動き方を教えて頂きました.
ところが,残念なことにMac World EXPO/TOKYOは開催されなくなってしまいました.でも,
いろいろな方のご尽力でAUGSTやmac-i-Tokyoというイベントが開催されました.そこでも
再びスタッフとして働く機会を与えてくださった魚井先生には,本当に感謝しています.
また,大阪で開催されていたiWeekにも,魚井先生は僕をスタッフとして呼んでくださいま
した.もし,また何かのイベントがあるのであれば,喜んでスタッフとして参加したいと
思います.
今は各地でAUGMがさかんに開催されています.僕は北海道の第1回の起ち上げに微力なが
ら参加できたことを,とても誇りに思います.そして,その第一回の時に,わざわざ来て
くださった魚井先生,大原さん,瓜生さん,DANBOさん,歯さんには感謝の言葉もありませ
ん.
AUGM第2回以降は,僕は代表を務めていませんが,もし,また北海道で開催される事があ
れば微力ながらお手伝いしたいと思っています.
Macintoshが無ければ,あり得なかった出会いがたくさんあります.そして,今でも出会っ
た方たちと交流があります.こうして今回執筆の機会をくださった岸田さんにも,とても
感謝しています.
Macintoshは,今でも僕の大事なツールで,有能な秘書です.でも,それだけではなくて,
Macintoshを使っているということで交流の続いている人たちがたくさんいます.ツール
であり,秘書であり,そしてコミュニケーションの場を作ってくれる不思議な存在.
それが僕にとってのMacintoshです.
これからも,各地に行くことがあると思います.その時は是非皆さんと再会したいと思っ
ています.
(了)
bluez(北島 優)
元々Windows系のSEであったにも関わらず,会社員時代からずっとMacintoshユーザ.
現在はフリーランスのカメラマン・WEBクリエイター・大学の非常勤講師をしつつ,
周囲にMacintoshを購買させています.いつか本学にも大量導入との野望を本学某教
授と画策中.
北海道AUGMの立ち上げに尽力されたbluezさんです。 なぜか、僕は北海道以外でしか会った事の無い方です。 bluezさんの行動範囲の広さと機動力には脱帽です。
Leave a comment