Vol.114 思い出のSE/30 植木一哉
Macintoshという言葉を初めて聞いたのは、1988年当時大学で自主ゼミをしてくださった教授の口からでした。「Macintoshをご存知ですか?」そう聞かれた私は、オーディオ用の真空管アンプで有名なMcIntoshだと勘違いしていて話を合わせていた事は秘密です。
その後、SonyのProduce2000というワープロを買いました。これはスキャナーが付いていて、取り込んだ画像をテキストに貼り付けられる代物だったのですが、文章に画像その物が表示されるわけではなく、画像のマークが表示されるだけでした。全体のレイアウトを確認する為には、別の画面に行かなければならず、非常に面倒でした。
大学の卒研で非線形の力学(カオス力学)の研究室(自主ゼミの教授のところでした)に入り、再びMacという言葉に触れました。ここの研究室ではNextもありました。同じ68系とは思えないGUIに感動したものです。(メモリーが高くて教授が泣いてましたけど)カオス力学はコンピュータがあって初めてわかり始めた学問という事もあり、学内ではスーパーコンピューターにFORTRANで組んだプログラムを計算させて、画像に変換させていたんですが、元の数式自体がもともと難しいものではないので、自宅で出来ないかと考えていた頃、生協でMacが安売りされてるのを目撃。衝動買いしてしまいました。
私は音楽もやっていたのですが、当時は「音楽はMac」といわれていて、私も買うならMacだと思っていました。そして選らんだのが「SE/30」。これだけでも十分なのに、新し物好きな私は、グラフィックカードをいれて、でたばかりのカラーモニターをつなぎプリンターも買いました。メモリーなんて考えていなかったので、増設しなかったのですがすぐに手詰まりになり「コンピューターは秋葉原」という事で、初秋葉を体験したのも懐かしい思い出です。秋葉原ではメモリーの他、筐体をこじ開ける専用の工具を探し求めて歩いたのを覚えています。いくつかアプリを起動させて、テキストに画像がそのまま貼り付けられることに、狂喜乱舞しましたね。大きさも自由にかえられるし。新しい時代の到来を感じたものです。
結局卒業後、まだネットもなかったのでだんだん触れる機会が少なくなり、売ってしまったのですが、今でも大好きなMacです。ついにインテルが入って新しい道を歩み出したMac。当時の様にいつまでも断トツにかっこいいマシンであってほしいですね。
KAZUYA UEKI
植木一哉
植木一哉
世田谷区在住
最近はSugarBeatというAcid-FunkBandでギターを弾いています。ぜひライブにお越しください。
http://www.geocities.jp/sugar_beat_hp/index.html
植木さんは、MACTREEの東京地区オフラインにいつも参加してくれるメンバーです。 彼の娘さんが、MacTreeのオフラインの最年少メンバー。。。。 彼女とも長い間会っていませんが、大きくなっていますよね。。。。また、飲みましょうか・・・
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