Vol.112 林檎貧乏は続くよ、どこまでも ゆき坊

iBookG4/1.33 12inch

Macとの最初の出会いは1990年頃、ワープロを修理に持ち込んだゼロワンショップ。
「どうぞ。使ってみてください」といわれてペイントソフトをさわってみて、パレットを見て直感的に何をするツールかわかるインターフェースが、もどかしいワープロ専用機と比べてとてもスマートだなと思った。
それから数年後、「Macを使って仕事がしたい!」と、それまでのNHKテロップの仕事からDTPの仕事に就いた。
「Macを使った版下作成 ※経験者」という募集に、PageMakerで作った新聞を作品として持参し、面接に臨んだ。
ちなみにDTP三種の神器と言われるソフトについてはPhotoshopで少しお絵描きをした程度、IllustratorとQuarkXpressに至っては存在すら知らなかった。
そんな状態で「ぜひやらせてください!今はわからなくても入ってから覚えて戦力になります!」と担架を切る無謀ぶり。
採用が決まってから、Illustratorを持っている友人宅に毎日押しかけた。
まぁ、半年ぐらいしたら周囲から「教えて」と言われるまでになったから、あながち嘘でもないだろう。(ほっ)

お仕事マシンとして初めて手にしたのはPowerMac8500/150 。
当時PowerPCを使っていたのは上司と私だけだったので、「なんであんな何も知らない新人に一番いいのを与えるんだ」という、周りの視線が少々痛かった。宝の持ち腐れにならないようにと、必死だった。

Macの操作に慣れて行きたい、自宅でもMacを使いたい、と1996年10月にPerforma6310を購入。
実は8500あたりを買うつもりだったのだが、周辺機器の予算の都合でやむなくこうなったのだ。
購入した周辺機器
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フラットベッドスキャナー:GT-8500/EPSON
レーザープリンター:MICORLINE PS2/OKI
フィルムスキャナー:Dimage Scan Dual/MINOLTA
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「なんや、どう考えても本体より周辺機器の方が充実しとるがな」
という口の悪い突っ込みにもめげず、明らかに周辺機器のスペックに負けているであろうパフォーマをその後数年間使い続けた。

順調に使えていれば何も気にならないたちなので、Windowsユーザーから「100MHz?Windowsはギガの時代だよ」と言われても、そろそろ時代遅れなのかなとも思いつつ「関係ないし、買えないし」と却下。

その後、OS8.5.5ではQuickTimeのバージョンが上げられず、あまりにも開けないサイトが増えてきたのが辛くなって、2000年12月に仕方なくPowerMacG4/400AGPを購入。何よりも、内蔵ハードディスクの容量の桁が増えたことは大きかった。なんと、10GBもある!何入れよう?と喜んだのも束の間、あっという間に残り容量600MBを切って、焦った。

このG4には、さまざまな変遷と思い出があった。
メモリ増設やハードディスクの交換や増設でパソコンの中をあけたのは、その時が初めてだった。
10年以上パソコンを使っていながら初めてハードディスクが認識しなくなるというトラブルに遭遇したのも、このG4だ。
インターネットの接続方法もアナログダイヤルアップからCATV、Bフレッツ、ADSLといろいろと変遷した。
OSも9からXになって、今までむずがゆかったFinder操作が画期的に便利になった。
今までできなかったことがたやすくできるようになった。右クリックもホイールも可能になって、マウス操作も楽になった。
そして、iChatではいろんな情報を交換したり、時には相談をしたりされたり、得る物がとても大きく、いつしか日常的に使うようになっていた。
2003年、知人からPowerBookG4/500 15inchを安く譲り受け、それが最速マシンとなったが、横浜駅の階段でかばんごと肩から1メートルばかり落下させてしまい、残念ながら傷だらけとなってしまった。とはいえ、今でも使っており、これをサーバーにしようかと考えていたりする。
2005年7月、拠点を札幌から大阪に移し、いまではすっかりiBookG4/1.33 12inchがメインマシンとなりつつあるこの頃。
でも次はPowerBook15inchあたりがいいかなとか思ったりして。
iPodも、「映像が見れたらいいのになぁ」なんて思いながらiPod Photoを買ったら、その半年後にiPod Videoが出る。
買った人に見せびらかされるたびに欲しくなっている今日この頃…
予算がないので買いに走ってないのが救いか。
林檎貧乏は、いつまで続く?
ゆき坊
Macを使って仕事がしたい!そんな動機でDTPの世界に入って10年。
DTPオペレーター、講師などで生計を立てつつ、時々Webをいじったり、これからまた新たな何かをやろうともくろんでいたり。
Macは、なくてはならない生活道具のひとつです。
http://studiocue.jp/

 
北海道から最近、大阪に移り住んできた、ゆき坊さんです。前回のAUGM大阪の際、北海道の深夜番組、水曜どうでしょうをいれた、iPodビデオを見せびらかしていたのは、私です。

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