Vol.101 プロの技術を一般の方々の手元へ。 モンターグ・アレクサンドル

Macintosh SE & Macintosh IIci

子供はゲームから始める。初めて使ったのはApple II. Ultima IIというゲームで経験した。要するに、もともとのAppleとの“会話”は矢印キーとエンターキーとスペースバーのみ。自分で持っているCommodore 64と比較にならないぐらい魅力的であると感じていた。当時、遊びのみでの経験で、そのときはMacの魅力そのもの自体には何の関心もなかった。

そこで大学に入ってからのMac SEとの初対面は金銭的に苦しい初対面:強制的に大学に買わされたもので、ローンを返すには数年間かかった。Excel/Wordの勉強会を受けて(ビジネス向けということで)、最初の触った感じがよし。。。というよりも“これは使えますね”という印象。他の学生たちがイタリア製Olivettiコンピュータでの苦労を横目に見ながら、自分のMacが使いやすいと思い、音の遊びばっかりしていた:自分の声をマイクで録音してそれをエラー音に設定し、大きいボリュームでその音を繰り返す。。。コピーアンドペーストのすばらしさに感激。Tetris大会に初めて挑戦。”Flying Toaster”というAfter Darkを見て唖然としていた。フランスの大学は日本と同じく、入るのが難しくて、入ってからはストレス発散という感じで。。。結局、初対面の結論は当時も非常にコンパクトといえながら、すでにパワフルという実感。。。

Macを本格的に使い始めたのはApple II ciからだった.。当時、大学の新聞チームの理事長で(特に意味もなく。。。学生って肩書きに弱いですよね)Apple SEを利用し、書いた記事をQuark XPressで最小限のエフェクトを使い、みんなで一生懸命編集して、コピー機で原本を印刷し、スポンサーの印刷会社で大量に(500部!)印刷してもらっていた。Quark XPressの(私の言葉で)“フレーム/ブロックでの考え方”にすぐ慣れてきました。2年目になって、フランスにある全大学の新聞コンテストがあり104校が参加した中、なんと僕たちが優勝してしまった(おそらく、新聞にのっていた漫画が面白かったことが原因!)。当時80万円の賞金をもらっが、新聞チーム20人でお酒を飲みにも行かず、Macへさらに投資した。Apple II ciとスキャナーとA4スクリーン(当時はまだ白黒)。これでもっと本格的!フォントを増やして、写真を入れた状態で新しい編集の仕方を実感できた。もちろん学生なので、写真でエフェクトたっぷり。初めてApple IIciで作った原本をいつもの印刷会社に持っていったときに、相手がびっくりしていた:“良く出来てるね。。誰が作ったの?”。。。今考えるとたいしたもんだった:学生のくせに、プロみたいに新聞を作れるなんて。

大事なMacなので、宝物扱いにしていた。初めての設備投資の感覚(ローンは別にしてね!)、これで、さらに2年間ぐらい続いて、みんなでQuark XPressの勉強をして、うまく活用できるようになってきた。ちなみに、大学を卒業してから4年後もそのMacをまだ使っていたようです。

大学出てからはしばらく間、Windowsマシーンのみ使ってきた。(医療機器の販売会社というのは保守的でしてね)日本にある外資系の会社でMacを使っているのはマーケティングの部署のみ、しかもほとんど触っておらず。。。

そこで2000年。ラシージャパンの支社設立がきっかけでMacintoshとの懐かしい再会。もうG4になってしまって。。。歴史のギャップを感じながら“あれ?G3というのはApple II ciの次じゃなかったっけ?カラフルなiMacもあったね”と思い、結局G4を購入。OS 8.6系は完全にパスして、OS 9からやり直しても。。。“ぜんぜん変わっていないじゃん!?”と5分で10年前と同じような感覚でまた使い始めた。さすが、変わらないですね。Power Book G4を使うようになってきてから、OS Xになり、切り替えが非常にスムーズに行った:やっぱり、Mac OSの全体的なコンセプトがあり、論理的に進んできているような気がした。

今考えると、当たり前のように思われるのかもしれないが、OS Xになってからは、Mac OSのお陰で完全にマルチメディアの時代に入ってきた。私もiTunes, iDVD, iMovieなどに笑顔で挑戦し、みなさまと同じように自分の世界が変わってきた。音楽CDの作成、ビデオ編集、DVDの作成。CD作成のブームの中で、DVD作成のブームをメーカーの立場から見て経験した。iTunesみたいなソフトが非常に使いやすくなっているのは、その音楽ディスク作成のプロセス自体にも原因があります:非常に簡単です。DVD作成のプロセスはまた違う話になってくるとだんだん思うようになってきた:ビデオの編集からMPEG2へのエンコーディング、オーサリングと作成そのもの自体。そのDVD作成の流れの苦労。。。メーカーとしてもそれが簡単にできるようにするつもりだったのだが、いかがでしょう?CDを作成するときと同じように、DVDを作成するのは10分以内で済まないとCD作成のブームと同様の反響が出ないのでしょうか?少なくても、DVDを作成するのも、まだ何年か前にプロしか出来なかったことであったにもかかわらず、最近誰でも出来るようになってきた。

過去を振り返ってみると、マルチメディアの時代になってからは仕事で使うMacと個人ユーズで使うMacの線がだんだん見えなくなってきたと感じています。まさに私が大学に入っていたときと同じように、Macを使うとプロの方々がやっているようなことは誰でも作れるようになってくるのではないかと。それが14年間関わってきた自分のMacに一番感謝していることのかもしれない:プロの技術を一般の方々に提供してきたこと。

まぁ、それは前からアップルの狙い?

ラシージャパン株式会社
モンターグ・アレクサンドル
ラシージャパン株式会社
代表取締役
http://www.lacie.co.jp
ハードディスクなどのサードベンダーとして、Macユーザーから圧倒的な支持を受けている、ラシージャパン株式会社の社長 アレクサンドル・モンターグさんのエッセィです。実は2年ほど前に一度お会いしたきりなんですよね。 また、ぜひお会いしたい物です。

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