Vol.98 手のかかる子ほど可愛い ほしいち

PowerBook 5300c

わたしが初めてポータブルタイプのMacintoshを買ったのが、PowerBook 5300cで、
1996年の2月のことでした。
当時パソコン通信のNifty-serveにはまっていたわたしには、どこにでも自分の環境を
持ちだせるPowerBookはほんとうに夢のように便利なマシンで、すっかりメイン機の座
はこの小さな黒いマシンが奪ってしまいました。
モデムも内蔵されていなかったのですが、初のPCカードスロット標準搭載PowerBookで、
MegahertzのX-Jackのモデムカードを差して公衆電話につないだり、後にはPHSをつな
いだりしてモバイル(当時はモバイルという言葉もなかったですね)していました。
ただ、このPowerBook 5300シリーズは何かと問題の多い機種だったのです。

まず、出荷当初は新採用のリチウムイオンバッテリーを搭載していたのですが、発火
の危険性が発見され、従来のニッケル水素バッテリーに変更されたのが最初。わたし
が購入したのは、変更後だったので直接の影響はありませんでしたが。

次に、デフォルトで搭載されていた機種専用OSの漢字Talk 7.5.2。このOSもいろいろ
問題を抱えていました。Niftyにアップされた漢字Talk 7.5.3アップデータを一晩かけ
てダウンロードしたのも、テレホーダイ時代の懐かしい思い出です。

そして有名な液晶ヒンジ部の破損問題。長く使っていると、液晶と本体を繋いでいる
ヒンジ部分が壊れてしまう問題です。最初のうちは対岸の火事だったのですが、その
うち自分のマシンもバキバキ言うようになって、ついに破損。福岡のクイックガレー
ジに持ち込んで修理してもらいました。

そして、それを皮切りにクイックガレージにお世話になり続ける羽目になっていった
のです。ヒンジ部の破損が計2回、PCカードスロットの不良、ACアダプタ交換、スリー
プしないためスリープアクチュエータ交換、ビデオボード取り付け部破損のためボト
ムケース交換、拡張ベイに取り付けるMOドライブとの問題など1年ほどの内に5, 6回は
通いました。すっかりNCRの人とは顔なじみに…。当時1年で5万円近くしたAppleCareも
元をとったようです。

また、ヒンジ部やACアダプタの差し込み部の不具合を解消するためのリワークプログ
ラムがアップルから発表され、うちのマシンも96年末にリワークされました。

ほんとうにいろんなトラブルを経験させてくれたマシンです。おかげで、トラブルの
ときの問題の切り分け方はもちろん、ばらし方までばっちりと身についてしまいまし
た。
このマシンを所有していなかったら、わたしのPowerBookサイトである「Club
Lombard」も「PowerBook G4 Web」も存在しなかったことでしょう。
トラブル続きだと「もうノートはこりごり」と思う人もいると思いますが、今から考
えると、自分はむしろこの経験からPowerBookにさらに愛着を深めていたように思いま
す。

その後、PowerBookばかり使うようになり、PowerBook 3400c → PowerBook G3 Series
→ PowerBook G3 (Bronze keyboard) → PowerBook G4 (400MHz → 500MHz → 800MHz →
1GHz) と買い替えてきましたが、この5300cがもっとも思い出深い一台です。
まさに「手のかかる子ほど可愛い」ですね。

PowerBook G4 Web
ほしいち
PowerBook G4 の総合情報サイト「PowerBook G4 Web (http://www.pbweb.jp/)」の運
営管理人をしています。PowerBookのサイトを持つようになって、5年が過ぎました。
この度、大分にて「Oita Apple User Group 温泉りんご
(http://homepage.mac.com/hosi/)」を立ち上げ、地域のユーザーを盛り上げていこう
と思っています。
PowerBook G4 Webのほしいちさんです。 今回は、心斎橋のオープンに並んでるところを捕まえて、おねがいしました。 大分から船で来阪し、台風の影響で帰れなくなってしまった人。

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