Vol.056 脳ミソが飛びだすほど高かったSE 石田正晴
Macintosh SE
はじめてMacを見たのはもう10年以上前のことだ。
友達の建築事務所にあったMacintosh SE。小さくて、かわいくて、いっぺんで気に入った。
しかし、当時は脳ミソが飛びだすほど高かった。
あるショップで見積をもらったら500万円!で、気絶した。
ローンは嫌いなんでこの時は諦め、翌年近所のショップで見積ったら、180万!こりゃアカン!
その後何年かMacは諦めていたら、96年の夏。
知り合いのMさんから、なんとMacintosh SEを頂いた!
住所録などを入力しながら、基本操作を覚え、
他の知り合いからメモリ4MBをもらい、わけもわからず増設。成功した時の嬉しかったこと!
でも、イラストの仕事でMacを使う気は更々なかった。
目にするデジタルイラストはどれも無機質で、とても「絵」になっていなかった。
「デジタルの世界なんかそんなもんさ」なんて思ってた。
97年の春になって、データ入稿の仕事が入ってきて、さあ困った!
思った以上のスピードで仕事の状況が変わりつつあった。
慌ててすでに製造終了の6300/120と15インチモニタを買った。
来る日も来る日も、徹夜同然でイラストを描いた。操作を練習した。来る日も、来る日も。
仕事関係にMacを買ったことを話すと「サンプルが見たい」との事。あれえー?フロッピーに
データが入りきらないじゃん。友達に聞いたら、MOってのが必要との事。で、また痛い出費。
でも、その後次々にデータ入稿の仕事が続いた。
ペインターのフィルタ処理に1ステップ30分以上かかり、更にフリーズとの戦いだった。
半年後、出たてのG3と値下がりした8600/250を迷いながらも8600を購入。
去年の8月にはG4/867+シネマ2台に買い替え、メモリも1.5GBに。
周りでMacを始めた人達から質問が増え、
「へんてこ日記」を始めてからは、Webで知りあった大勢の人達と交流するようになった。
今振り返ってみて、僕とMacとの関わりには必ず誰かに助けてもらっている。
デジタルイラストも、手描きの代用ではないことも解った。
Macを使って描いた絵が無機質なのは、描いた人の気持ちの問題だ。
いつまでたっても初心者の僕が、HPを始める事ができたのも、
最初にSEをくださったM夫妻や周りで助けてくれた人達のおかげだ。こころから感謝だ。
(石田正晴)
石田‘へんてこ’正晴さんです。本業は、イラストレータですが、色んなオブジェも創られたりされてます。Hollyが初めて知り合ったのは「原田社長にお手紙渡そ」の企画でご応募頂いたのが始まりです。その頃はサイトをお持ちではなかったんですが、「サイト解説しました」というメールを頂いてからは、すごく活発に活動されています。(当社比500%増)検索結果で出てきたコンテンツを読んでいると「へんてこさんからメールを頂いて・・・」なんて記述があって、驚くことしばしば。何でも「あっはっは」と笑い飛ばす生命力がいいのダ!
紹介文(holly)
へんてこ日記
http://www.din.or.jp/~nekoya/henteko/
(MacTreeProject)
石田正晴
へんてこ日記
仕事はイラスト・オブジェ・企画・プロデュースで、何屋だかわからん状態です。アハハキャッチフレーズは「全天候型クリエーター」仕事柄かインターフェースにこだわりが強く、Mac OS 9を常用中。
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