Vol.050「好きなんだから、しょうがない」 ワタヤ

Macintosh LC475

WebPatrolを始めとしたソフトを公開しています、ワタヤと申します。今回ご指名をいただきまして、マックとの事を徒然なるままに書かせていただきます。暫しのお付き合いをよろしくお願いいたします。

時は昭和、NECのPC98シリーズ全盛期に遡ります。
私もご多分に漏れず、PC98でMS-DOSの呪文のような命令と格闘しながら、毎日仕事をしていました。
そんな時、雑誌でMS-DOSとは全く違う操作性のMac OSとコンパクトなSE/30を見てからというもの、プライベートで使うならマックと決めていました。なんといっても私を惹き付けたのは、その操作性もさることながら、あのHyperCardだったのです。
しかし、所詮高嶺の花。目の眩むようなローンを組む勇気がなく、時は流れてゆきました。
その間、マックはないもののエキスポには行ってました。ある年、とうとう我慢ができずに会場のお店(いまは亡きステップ)でLC475を購入。ようやく憧れのマックがやってきました。
いったいあのMS-DOSはなんだったのかと思うくらい本当に使いやすさは感動ものでした。
(当時のAppleの戦略が間違ってなければ、現在でも20~30%のシェアは取れていたかと思うと、返す返すも残念…)
それからというものHyperCardでちょっとしたソフトを作ってみたりと、マックライフを満喫してきました。

しかし、そのHyperCardの将来にも暗雲が立ち込めてきたため、新たな開発環境を探さなければならなくなってきました、Javaにも手を出しましたが、そのころのMacでのJava環境はお世辞にも良いとはいえず、思った通りのものができず、イライラ感が募っていました。そんなときに出会ったのがCrossBasic(現在のREALbasic)でした。Javaのコードが吐き出せる(後のバージョンでこの機能はなくなりましたが)というのに惹かれたことやHyperCardのXCMD等も使えるとのことで試してみたのですが、ビックリする程すんなりと入っていくことができました。すでに先人の方々がメーリングリスト等で有益な情報を公開してくださっていたのも大きかったと思います。それからというものプログラムが楽しくて、いろいろなソフトを公開(ボツになった物も数知れず)してきました。飽きっぽい性格にも関わらず4年もの間使い続けてこられたのも、今考えるとこの最初のすんなり感だったのではないかと思います。
これから、Macでプログラムを始めたいと思っている方には、年2回程の頻繁なバージョンアップさえ除けば、REALbasicはお勧めの開発環境だと思います。

これが掲載される頃には、Mac OS X 10.2のリリースが間近に迫ってきていると思います。Mac OSに慣れ親しんだ古くからのマックユーザにとっては、いろいろ不満はあるかと思いますが、私は、初めてマックを触ったあのワクワク感をMac OS Xに感じています。
いろんな理由で、REALbasicでの開発に限界を感じている今日この頃、あのワクワク感を忘れずに、新しい事(Project BuilderとInterface Builderを駆使してCocoaなソフト開発)に挑戦していけたらと思っています。

ソフトを通して皆さんと会えることを楽しみに……….

(ワタヤ)

 

みんながよく使っているWebPatrolを始めとしたソフトを公開してくれている、ワタヤさんです。直接面識のない人への原稿依頼はお二人目です。古くからいろいろと使えるソフトウエアをリリースして下さっています。僕をはじめとする、マック系のサイトでも彼の作品がなければサイトそのものが成り立たない人もいるはず。これからも頑張ってすばらしいソフトをお願いしますね。

(MacTreeProject)

ワタヤ

「Windowsだ」「やれLinuxだ」との誘惑にも負けず、脇目もふらずMac一筋。 自分に必要なソフトは自分で作るをモットーに、Mac de basicというページにてREALbasicで作成したソフトを公開しています。 Mac OS X10.2のリリースを控えて、すでに脳みそが硬くなってきている年令にもかかわらず、Cocoaなソフト作りを目指して勉強中。 所有しているMacは3台と至って平均的?なマックユーザ
Mac de basic

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